「あ、あのっ、い、いつも楽しい人形劇を……ありがとうございます!」

 

人里の広場で花束を持った少女が、広場で人形劇の後片付けをしている金髪の女性に対し緊張した面持ちで声をかけ、手に持った花を差し出す。

突然のことに目を見開き面食らったような表情を見せていた彼女だが、次第に事態を理解したのかオロオロと狼狽した後、花を差し出した少女に改めて向き直ると照れを誤魔化すように小さく咳払い。

 

「……あ、ありがとう……」

 

どっからどう見ても照れまくってる様子で花束を受け取り言葉を返した彼女は、頬を少し桜色に染めたのが恥ずかしいのか視線を軽く逸らす。

そんな彼女に対し、花を受け取ってもらえた少女は気をよくして緊張が取れたのか、いつも楽しみにしています、応援しています、などと散文的ではあるが一所懸命に言葉を重ね相手を困らせていた。

もっとも、困らせていると言っても悪い意味ではなさそうで、片目を瞑り苦笑いの表情で小首を傾げる金髪の女性の姿は単に褒められすぎでむず痒くなっている、という状況だろう。どことなく嬉しそうで、居心地悪そうである。

その様子を少し離れたところから眺めていた人里に住み寺子屋を開いている上白沢慧音は微笑みを浮かべ、少女に捕まっている女性のことを考察。

慧音の知識によれば彼女の名前は『アリス・マーガトロイド』。

人里からは離れた魔法の森に住む魔法使い、人形劇をやっていることから解るようにカテゴリーとしては人形遣いだとされる。

以前、慧音に挨拶に来た事もあるためその姿を近くで見たが、自身が人形ではないかと言うほどに肌は白く、整った容姿をしていて軽く波打った金色の髪を肩のあたりで切り揃えている。平たく言って美人。

だからこそ現在も身に纏う青いワンピースの上に軽く羽織る可愛らしいフリルの着いたケープが似合いすぎるほどに似合い否が応にも目を引いてしまう。

慧音は少々キツ目の容姿に白くストレートの長い髪である自身を思い返し、私にああ云うのは似合わんな、と小さくヘコむが、いや問題はそこじゃないと考えを元に戻す。

彼女、アリスが人里で人形劇をするようになったのは一年前。それまでも稀に買い物か何かの為にふらりと現われることはあったそうだが一年前に突然慧音の家に訪ねて来たのだ。曰く『広場で人形劇でもしようかと思うけどどうかしら』だ。

なんでも里の代表者を訪ねたら慧音にも相談して欲しいとのことで向かったという経緯。実のところ魔法使いが人里で行動を起こすということなので里の賢者としても扱われているワーハクタクの獣人でもある慧音に対応を丸投げされたというのが真実である。

魔法使いが人里に来ることは別に珍しくもなく、妖怪などと違って特に恐れられたりしない。力があるという点では畏怖の対象なのだが概ね人間寄り、人間出身が殆どであるために特別恐怖の対象にはなり得ない。――訳なのだが、里の中で行動を起こすとなると流石に警戒したくもなる。

何を企んでいるのか、などと里の安全の為に必要以上に深読みを心がけた慧音が真剣な表情を作り、その時アリスに返した言葉は『何故?』の一言。

対し、アリスは眉を顰め首を傾げ、目を細めて少しばかりの間無言で考えを巡らせた後、慧音に向かいこう答えた。

 

「人形遣いだから」

 

自信を持って正面から慧音を見据えてはっきりと……と言うわけでも無く、いやもうそうとしか言い様ないし、と首を傾げ目を瞑り腕を組んだままで困ったように答えたアリスに、なんとなく、まぁいいか、なんて思ってしまった結果、人里の人形劇が始まることになる。

そしてアリスの人形劇は想像を超えた見事な舞台、台詞も無く、無言のまま進む劇であるにも関わらず劇中に何が起こっているかありありと解り、子供よりも小さな人形らしい人形が生きているように活き活きと動き回り、まるで台詞まで聞こえて来そうな程。

舞台袖で踊るように、楽器を演奏するように手を動かし人形を操るアリスの姿もまた里の人を魅了して行き、気がついてみればアリスの人形劇は里の人たちに広く知れ渡り、今や娯楽の一つとして認識されていた。

 

そして現在。

花を渡したアリス本人のファンのような者も出てくる始末だ。

里の者が魔法使いに憧れるというのも慧音達のような里の管理者側の者にしてみれば考え物だったが、アリスに悪意があるとは思えないということで、ちょうど一年という区切りを記念して花束を贈ってみようということになったわけだ。

これについては、里の若い男衆が、俺が、俺が渡す、俺がアリスさんと話をするんだ、アリスさんは俺の嫁、などと花束贈呈役に関して無駄に揉めたという裏話もあるが、その時の男衆は軒並み頭にコブを作って沈黙したとかしなかったとか。

嫁とか言った男は危うく他の男衆に埋められそうになったとかいう話まである。

結局、アリスが最初に人形劇をしたときから欠かさず見に行っている女の子に贈呈を任せて決着がついた。

 

「随分と人気のようだね」

 

慧音は、花を渡した里の少女がお返しにと手のひらサイズの小さな人形を貰って感極まって瞳をキラキラさせている姿を視界に収めながら、荷物と花束を手にしたアリスが近くを通るところに近づき軽く笑いながら声をかける。

 

「……驚いたわ」

 

立ち止まり、小さく答えるアリス。

いつも、劇が終わるとさっさと道具を仕舞い、綺麗に片付けて足早に去っていくだけに人との接点をどうでもいいものかと考えているかとも感じられ、もしかしたら返事も返って来ないのではないかと思っていた慧音は、少しばかり目の前の彼女の評価を変えた。

いや、ここ最近の里の住人のアリスと仲良くなろうとした『帰ろうとしたところに御捻り代わりの野菜やお酒贈呈』が功を奏しているのかもしれない。

そんなことを考えながら慧音はアリスと軽く雑談を試みる。

「驚いてくれたのなら何より、あの子はあなたにとても憧れているようでね」

「私に、ねぇ」

はぁ、と小さくついた溜息、それでも悪い気はしない、と嬉しそうな表情を垣間見せるアリスの姿に、人形と人形劇を評価して欲しいという訳か、と慧音は人形遣いのプライドを言うものを感じた。

二つ三つ、意味のあるのか無いのかも解らない言葉を交わした後、アリスは持っていた花束と荷物を抱えなおし、里の出口に向かい歩を進める。去り際に慧音に一言残して。

「また、来るわ」

「楽しみにしてるよ、公演の日が決まったら知らせて貰えると有難い」

慧音の言葉に、背中越しに軽く手を振って答えるアリス。

里の人からしてみれば、コミュニケーションの難しい、それでいて随分と気を引かれるいい意味で厄介な相手だ。しかも美女であるためこれまた憎めない。彼女がその気になれば今この人里は簡単に掌握できるの ではないか、と、慧音の脳裏にそんな考えも小さく浮かんでしまう。が

いやアリスに限ってありえない、現に愛想を振りまくでもないのにこうして里の人たちに慕われているじゃないか。とすぐに否定して去っていくアリスの後姿を視界に収める。

どこと無く、その背中が寂しそうだったことを気のせいだと思いながら。

 

だから。

だから慧音は気づかなかった。

その背中に漂う、とても些細な彼女の本心を。

 

「……友達作ろうと思って人里に通ってたのに、ファンが出来ちゃった……」

 

 

ここは幻想郷。

日本のどこかに存在し、博麗大結界と呼ばれる結界により世界から切り離された妖怪や妖精と人、そして神と呼ばれる者までもが共に暮らす規格外な隠れ里。

これはそんな世界の、一人のヒキコモリの奮戦記である。

 


〜アリス・マーガトロイドは友達が欲しい〜

第一話 始動!人里デビュー


 

アリス・マーガトロイドは友達がいない。

 

初っ端から身も蓋もない話だが、アリス本人がある日、自宅で洋服を作っていた時にふと感じたことだった。

きっかけは人形の服や自身の服を作るその腕、その技術を見込まれてか、ある妖怪に突然洋服の作成を頼まれたことに始まる。

アリスにしてみれば、その妖怪が強くて怖かったからとか逆らうべきじゃない、などという人に言えない理由も多く存在していたが、人形遣いということで普段から服を作っていたし、何より服を作るのは好きだったので報酬も用意するということから、そこまで自分を買ってくれるのならばとちょっといい気分になり気合を入れての作成となった。

別にその妖怪の機嫌を損ねるわけにはいかないとか、下手に関係悪化に繋がっちゃ自分の死亡フラグだとか考えたわけじゃない。わけじゃないんだ。という思いはアリスの心の奥の棚の上にそっと上げられている。

なんとなく微妙に現実から目を逸らしている気もしないでもないが、時間と労力を費やし、ある程度形の出来た洋服を手に取り眺めたアリス。

依頼者の名前にちなんで紫色のドレス。形は腰から下が釣鐘型のロングスカート、腰から上がタイトに体のラインの出る作りで、ところどころにアクセントとして蝶結びのリボンを散りばめている。

一見すると可愛らしいドレスだが、依頼者の妖怪の容姿から考えるなら上半身の体の作りからして胸の谷間が惜しげもなく見えてしまうボールガウン。

露骨なのもどうかと思い、あまり色気を振りまき過ぎないようにボレロも用意したのだが、紫色のドレスに合わせる色で悩む。数時間悩むんだ挙句、数色用意して本人に悩んで貰うことで解決を図る。要は面倒になったのだ。

しかしアリスとしてはこの仕事に関しての出来栄えは満足しており、こうして自分や自分の作った人形ではなく、他の誰かに対して、という条件をクリアしたことがなんというか不思議な充実感を与えてくれていた。

だから、また、何かの折に誰かに服を作ってみたりするのもいいかもしれない、そんな考えに至ることになった。

そんな訳なんだが。

そこで気づく。

 

誰かって誰だ。と。

 

冷静に考えるとアリス・マーガトロイドは顔見知りが極端に少ない。

人間出身の魔法使いとか噂されてたりするが、実の所人里どころかこの幻想郷出身ですらない。

幻想郷に越してきて、今までしてきたことと言えば人形作ったり魔法練習したり研究したり。おおよそ対人関係の行事は思い当たらない。

既知の顔見知りを思い出すも、服を頼まれた幻想郷のお偉い大妖怪と、故郷で顔見知りだった笑顔が怖い大妖怪だ。なお、この二名の共通点は日傘だ、大妖怪は陽射しが苦手なのだろうか。

他にも居ないことはないだろうが、どれも知り合い、顔見知り程度で親しいとは言いがたい気がする。

 

(……あー、私、友達いなくない?)

 

友達、と言う程には親しくないかもしれないが最も親しいと感じるのが日傘の妖怪だけだという時点でアリスの交友関係がアレでソレなのはよく解る。

他人に言わせればよりによってそいつらかよ、レベルだ。

そもそも、あまり他人と接したことも無く、部屋で人形作ったり本読んだり紅茶飲んだりしてるのが趣味な趣味人であるため、コミュニケーション能力が欠如してたりするのだ。要するに重度のヒキコモリである。

今まで、特に不便と感じたことも無く、他の誰かとの関わりも面倒だと思っていた節のあったアリスだが、初めて他人の為に作った洋服をハンガーに掛けて眺めているうちにどうにもいろいろと考えてしまい、以前のアリスでは考えられなかったことに思い至ってしまう。

 

(……友達、欲しいな)

 

ヒキコモリにしては大革命。しかしその心意気はおそらく賞賛されるものであろう、一般的には。

そして、思ってしまったら後はどうするか、だ。

人里へ行って人とコミュニケーションを図ればいいのだろうか、今までも人里は何度か行ったが突然友達になりましょうとかないだろう、というか恥ずかしいわよそんなの、ではどうする、自分に出来ることはなんだ、魔法と人形作り、そして人形を操ることだ、よし、ならば人里で人形を使うか、人形劇だ。と、怒涛の脳内会議で人里デビューを決意。

いろいろと思考が急展開、いつも気にしなかったことを考えることといい、どことなくいつもと違うアリス・マーガトロイドは

なんだかんだで幻想郷の管理者とか幻想郷最強とか言われるスキマ妖怪八雲紫の服を完成させるため

2日程寝ておらず妙なテンションだった。

 

 

いやもう実際問題、アリスの中では思い出すのも恥ずかしい過去認定されている一幕。

あの時私は何考えてたんだろう、と自問するのももう何回目か数える気も起きない。

やってしまったことは仕方ないとは言え、あの寝不足テンションで人里に向かい、そのまま人形劇の段取りを決めて帰って来た翌日の朝のアリスの脳内パニックは酷かった。

アリスは頭がいい。

だからこそ自分のコミュニケーション能力が現在壊滅的なことを理解している。いや、そこは解ってるなら頑張れよ、と言いたいところかもしれないが、頑張れよで頑張れないからヒキコモリなのだ。ヒキコモリ嘗めんな。

そして、アリスは律儀である。そう、突然前触れも無く部屋の中に現われたスキマ妖怪に「洋服作って?」と強請られ勢いで頷いてしまった状況でも、優先的に徹夜でその依頼をこなしてしまうほどに律儀であるのだ。

いやこれはヤケになっただけかも知れないが。

ともあれ、人里で代表者に許可取って来てしまった以上、最早アリスの中では人形劇は義務となってしまった。

 

(うわぁ……面倒くさい……昨日の私アホじゃないかしら……)

 

などと頭を抱えたりもしたが心のどこかでやっぱり友達欲しかったのか、それで友達が出来るなら……と割り切って人里での人形劇をスケジュールに入れることになったのだった。

 

 

と言うのが約一年前。

何度か人里で人形劇を開催。

実は完璧主義者で人に弱みを見せたがらないアリスは、やるからにはしょうもないものはやらないと見事な舞台を演出。

人里に人気も出るわ、よく見ればこっそりと人に混じって例の妖怪まで観客として居たりなど、いろいろあった。

人里に顔を出すようになったために顔見知りが増えた。そのせいでちょっとばかり事件に巻き込まれた、など困ったこともあった。

それでも一年と言うのは早いもので、今日、人形劇の終わりに言われなければアリスも気がつかなかっただろう。

最初の切っ掛けが寝不足から来る勢いだったとは言え、一年もそんな目的を持ってやっていたため今ではしっかりと本気で友達が欲しいと感じており、意外と自分は寂しい思いをしていたものだと自嘲する。

貰った花束を花瓶に挿し、窓際に飾る。

普段は閉めていることが多いカーテンを開けて花を、そして外の景色を眺める。

人形劇は成功、それはいつものことだ。だが今日は一周年というつもりだろうから花束を貰ったが、前はお酒、その前は何故か野菜を貰った。

自分はダメだと思っていたが人形劇を通じてそれなりのコミュニケーションは取れている。しかし。

「友達……作るの難しいわね」

一年通って友達一人も作れないという事実に真剣な表情を作りながら心の中でしっかりヘコむ。出来たのはアリスの知る限りではファンの女の子だけである。

それでも里の目つきのキツイ長い白髪の女性の話を信じるなら劇のファンではなく、自分自身のファンであるという、そのことがなんだかアリスには嬉しく、多少は意味があったのだろうと自分を納得させていた。

加えて、白髪の女性も人形劇の際、毎回欠かさずに見に来ている事をアリスは気付いていた。

記憶では最初に劇を始めるにあたり、挨拶に行った里の代表格の一人ということなので、何か管理的、もしくは魔法使いの監視的な意味でいたのだろうと推測。

実際監視が正しいわけだが、別に悪意があったりするわけがないのでこの辺アリスにはまるで関係ない、むしろ悪意じゃなく友達作ろうという下心。仮に問い詰められたって恥ずかしくて答えられないだろう。

どうしても答えなきゃならない状態に陥ったら舌噛んで死ぬ。

事実、最初の挨拶の時、里での劇の意図を問われたアリスだったが、悩んだ。そりゃ答えられないわ、と必死に言い訳を考えた、考えた結果が「人形遣いだから」である。

言い訳でも何でもない、正直やっちまった感の強かったアリスはその場で眉間にシワを寄せて悲壮感を漂わせたのだが、何故か納得された。そして人形劇を認められた。

そんな経緯もあり、かの女性はアリスにとっては『変わった女性』の印象だ。ついでに若干の変わった魔力をその体から感じたから魔法使いでないにしても『こちら側』の存在だと確信している。

要するにアリスにとってはそれなりに顔見知り的な相手。

そして本日、帰りに声をかけられると言う快挙を成し遂げた。

今までも最初に挨拶した、魔力もあるようだし話題はあるかもと気にはなっていたが、相手が監視、管理的な態度であると思っていた為、こちらからアプローチはどうかと思い、声を掛けずにいた。

という言い訳の元、ヘタレなアリスは今まで沈黙を守り黙々と人形劇をやっていたのだ。

(軽く雑談……自然な感じだったわよね、彼女が一番親しくなった相手なのかもね)

他にも今まで人形劇の終わりとか、または買い物などの用事で人里へ行った時に声を掛けてきた者はいた、今日のファンとか野菜とかをくれた里の人だ。しかしそれは人形劇の礼、お客としての言葉なので、あえて自然に、アリスに声を掛けてきたのはあの女性だけとなってしまう。

正直、進歩したと微笑むアリスだったが。他人から見れば一年かかってその程度かよ、と思うこと間違いなしだ。他人がいないからわかんないけど。

(次の時、もしくは買い物にでも人里に行った時にでも、今度は私から話しかけてみようかしら……)

今日の出来事を思い返して気分がよくなったのか、次回の人里訪問を考えて笑顔で煎れ立ての紅茶を口に運び、そして不意に真剣な表情に戻るアリス。

 

「……そういえば……あの彼女……名前、なんていったかしら?」

 

最初に会った時に名乗られていることを憶えている。

憶えているだけに、その時、彼女の帽子が不思議な形だ、ありゃいったいなんなんだと悩んでいたため名前を右から左にスルーしたという事実をもしっかり憶えていた。

里の住人の態度を見る限り有名な人物であるというのは解っていた、里の名士あたりだろうかと想像出来る。更には、アリスは里に一年も通っているし、彼女は毎度劇にも来て貰っている。

でも名前よりどうしても帽子が気になった。本当なんなんだあの帽子。家みたいな形してた、中に妖精でも住んでるのか。

「今更、名前とか……聞きづらいわよねぇ……」

表情が引きつり、額から汗が流れたような気がするアリス。

そしてそれに繋がり更に重大なことに気がつく。

 

「……一年、里に顔出して……ひょっとして私、里の人、誰一人名前知らない……?」

 

コミュニケーション能力の低さここに極まれり。

心を落ち着けようと手に持ったティーカップを傾け中身を飲もうとするが、既に飲み干した後で行動すら空回り。

如実にアリスの空回る未来を表しているようでなんだかアレだ、うん、頑張れアリス・マーガトロイド。

最初、里の人たちに苗字覚え辛いとか言われて『マーガゾイド』とか危うくメカ生体っぽい名前で定着しかけたとかもう過去の話だ。前を向いて歩け!

アリスの友達大作戦はまだまだこれからだ!

 

 

 

「あ、でも……ほら、たまたま顔見知りになった神社の巫女の名前くらいは……博麗………………れー…………うん、博麗さん」

 

 


第二話

戻る

2011/02/27

inserted by FC2 system